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オルタナティブな学校紹介映画、「夢見る小学校」観て来ました。


世界を遊び場学び場に、Iris ECのTaishiです。

「宇治田原にオモローな学校をつくろう準備室」さんというグループ主催の

ある小中学校の日常を紹介したドキュメンタリー映画の観覧会に行って来ました。

 

 

映画の題名は「夢みる小学校」

映画の題名はこの見出しの

「夢見る小学校、自分のままで良いんだよ」

南アルプス子どもの村学園という私学の小中学校を舞台にした

子どもたちの日常を紹介する映画です。

 

 

 

 

授業に英語や算数など5科目以外の体験型授業がたくさん

この学校の大きな違いの一つとして

通常の授業以外にもプロジェクトや料理といった授業があります。

 

プロジェクトは子ども達でスケールで長さを測り、

ノコギリを用いて木を切って校庭で

自分達が遊ぶ遊具を作ったりします。

 

遊具も決して小さいものではなく子どもが

10人乗っても潰れない大きなものです。

 

中学生になる際には自分達が使う

椅子や机も手作りだったりします。

自分達で作ったものだから

大切に中学3年間使いそうですね。

 

 

和紙作りや蕎麦作りは町のお店にアポをとってインタビュー

また和紙作りを授業の中で行い、

町の和紙屋さんにインタビューをして

和紙の歴史や製造過程について学びます。

 

料理の時間も蕎麦を自分達で作り方を調べて

蕎麦粉からこねて、粉や水も軽量して

水の配分も自分達で考え

トライアンドエラーを繰り返す。

 

もちろん最初から美味しい蕎麦が出来上がることなんてなく

味見して美味しくできたかどうか初めて経験して、

美味しくなければ次回作る時の改善策を考えてより美味しくする。

 

 

 

体験の中から実学する機会を得る

この学校では遊具や椅子作り、料理などをする事から

算数や理科を学んだり、和紙の歴史を和紙屋さんにインタビューして

歴史を学んでいる子ども達を見て、

 

なんて生き生きとしているんだと

きっとHow are you?と聞いてもsleepyやtired以外の

言葉が聞けそう!と率直に思いました。

 

きっと子ども達自身が一人の人間として尊重

されていて意見も言える、自由という権利も大切にされているのだなと

映画の中で紹介される子ども達の様子を見て感じました。

 

 

修学旅行も自分達で準備

泊まりたい宿もリサーチして

子ども達自身で宿やホテルに電話して

希望の日程が空いてるかどうか確認します。

 

お金の計算ももちろん子ども達で。

宿泊費がいくらで、訪れる場所、現地で行うこと、

それに伴う出費など計算して予算に納めるように

何度もミーティングを行います。

 

もちろん最終確認や決済は大人がします。

この大人の役割が決定的に一般の学校とは違います。

大人=先生ではないのです。

 

 

先生と子どもは対等

もちろん世間で先生と言われる大人が

側にはいますが相談役。この学校の主役はあくまで

子ども達であって、先生>子どもというような

ヒエラルキーは存在しません。

 

だから子ども達で定期的に集会を開いて問題解決を行います。

基本は多数決で大人も子どもも一票づつ対等に権利を持っています。

 

しかしとても重要なことは多数決投票はせずに何度も何度も

解決するまで話し合いの機会が設けられます。

 

クリティカルな内容について少数派の意見が蔑ろにされないのは

マイノリティが大切にされる証であって今のLGBTQや移民の

人たちが生きる現代社会と非常に整合性が合うと感じました。

 

 

問題解決能力が高い

これだけ算数、国語、英語、社会、理科と

他の一般的な学校よりも勉強していなければ

高校に進学した時の学力は大丈夫?と感じる

親御さんも多数いらっしゃることでしょう。

 

しかし卒業生がその後高校で定期テストの成績がどのようだったかを

調査された結果が映画内に表示されたのですが、

 

おおよそ200~300人の高校で定期てテストの平均的な順位は

全体の22番と上位10%ほどの順位でした。

 

なぜ5教科の学習時間が一般の学校よりも少ないのに

良い成績が取れるのか?

 

個人的には体験学習を通して実学を学び

トライアンドエラーを徹底的に繰り返すことで

問題解決能力が非常に高く育っているのではないかと感じます。

 

 

問題点もある

ただ上下関係がなく子どもが主体で

通常、先生が注意するような場面でも子ども達が注意してきた

習慣など一般の小中学生がしない事をして来た子ども達であるため、

 

高校生になってクラスで浮いてしまう事がしばしばあるそうです。

せっかく主体性を持つ環境で養ってきたものですが、

浮いてしまう事が原因で中学までの様に発言しなくなってしまったり

ある種のトラウマを抱えてしまう事も卒業生の中には一定数いる様です。

 

また小テストも子どもの村中学校ではなかったので高校に入って

始めて受け、そもそもどの様に受けるかわからないという事もあるそうです。

 

確かに一般の高校の先生も同級生もまさか小テストのやり方を

知らないだなんて思いもよらないだろうと。

 

なにやら海外から来た人が日本の文化、雰囲気に順応できずに

困っている様子が瞼に浮かびました。

 

ただこの辺りは親の努力によって小テストが何か予め教えたり

進学先の高校も自由な校風の学校を中心に子どもと一緒に選ぶ事で

ある程度はこの浮いてしまう事に対しての予防策は立てる事ができそうです。

 

 

まとめ

3ヶ月経ったら忘れる定期テストをするよリも

社会に出てほとんどの人が使わない知識を暗記するよりも

個人的には実学から子ども主体で学ぶ教育スタイルには非常に共感が持てました。

 

印象的なものとして中学の卒業式、この学校の子ども達の顔つきが

ヘラヘラしていません。むしろそんなヘラヘラしている時間が勿体無い、

僕たち、私達にはやりたいことがあるんだ。

ヘラヘラしている時間すら勿体無い。

 

こんな事を言い出しそうな真剣な眼差しが脳裏に焼き付いています。

この映画を観て日本の教育は課題が山積みと感じ、

一英会話講師が言うのも大変烏滸がましいですが、

 

学ぶことの楽しさ。

生涯学習という言葉が持つそもそもの意味。

朝勉強した事(学校)を、夕方も勉強する(塾)二度手間の時間の勿体無さ。

30人、40人学級って今の時代に合っているかどうか。

学校の先生の労働環境の悪さ。

 

あげれば枚挙に止まりませんが

日本の子ども達を取り巻く学習環境を

大人達が子ども達に恥じないように一刻も改善していかないと

いけないという事を心から痛感しました。

 

 

最後に

良かったら奈良にも子ども達が生き生きと学ぶ事の出来る、

新しい形の小中学校を作る試み一緒にしてみませんか?

 

「奈良に新しい小学校作る委員会」

 

少しづつ同志を集めていきたいと思います。

ご賛同いただける方、

当教室のLINE@にご登録の上、

「奈良に新しい小学校作りたいです!」

と一言くださいませ。

 

今回紹介した映画の上映会を行う際、

その他活動を行う際は必ずご連絡させていただきます。

 

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